稽古を一生懸命続けていても、自分が成長しているんだかどうだか分からなくなることがあります。スポーツの世界ではスランプと言ったりするかもしれません。
多田先生はそのような状態のことを練習平原という言葉で説明されます。どうしても成長・上達が緩やかになる時期があるようです。その時に試行錯誤することは、後の成長・上達につながってるのだけれど、悩みすぎて間違った方向へ進んでしまったり、成長の実感が薄いと頑張れない、ということがあるかもしれません。
その時丁寧に続けていると、ある日ばっと殻を破ることがあります。開祖も、目の前にある壁の、光も通らないような小さな穴と言うのか隙間と言うのか、それを小さな針でつついて少しづつ穴を広げていき、段々と向こうの光がこちらにも射すようになり、ある日突然壁が崩れ落ち光に包まれるというような事をおっしゃっていたそうです。
スランプと練習平原を別の物と捉えるという考え方もあるようです。練習平原の中での試行錯誤が、必要以上の焦りに変わりフォームを崩すとスランプに陥ってしまうということなのではないかと思います。成長・上達をうまく実感できない時ほど、今までやってきたことを大切に、今できることを精一杯やっていくのが大事なのだと思います。
悩むのは、ある一定の(高い)所に到達した証拠なのだと思うと、スランプなどそもそも気にしなくて良いのかもしれません。好きな事で悩めるのは贅沢な悩みです。嫌なことで悩むのは、、、考えないようにしてます。
下手糞の
上級者への
道のりは
己が下手さを
知りて一歩目
安西先生
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